針江 生水の郷 ~川端と水辺の暮らし~

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「川端(かばた)」という言葉を聞いたことがあるだろうか。琵琶湖の西岸、滋賀県高島市の針江地域では、比良(ひら)山地からの伏流水が自噴しており、住民は古くからこの湧水を「生水(しょうず)」と呼んで生活水として利用してきた。上水道が普及する以前は、飲料・炊事・洗濯など全ての生活用水は生水でまかなっていた。また各家や共同の洗い場で生水が湧き出す場所を「川端(かばた)」と呼び、自然から水をいただける場所、人々が集う場所として大切にされてきた。その後、上下水道が普及して川端は廃れかかったが、近年の「水」や人里近くの自然である「里山」を大切にする環境保全意識の高まりの中で、この湧水利用システムが注目されるようになった。特に2004年に、針江の川端を取り上げたNHK映像詩「里山-命めぐる水辺」が放映されると、国内外から大きな反響があった。私自身もその映像に感動した記憶があり、いつか訪れてみたいと思っていたが、今回その願いが叶い「針江生水の郷委員会」の方にご案内いただいた。

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