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知床の世界自然遺産は人々の心を魅了する(パート1)

2019年6月27日

 

知床の世界自然遺産は人々の心を魅了する(パート1)

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今回訪れたのは日本の最東北端、北海道北東部に位置する知床半島。知床という語源は先住民族のアイヌ語の「シリ」(陸地・大地)と「エトク」(先端・前)を合わせた「シリエトク」に由来し、「大地の突端/大地の果て」を表す言葉。知床半島はオホーツク海に面し長さ約70㎞、幅約25㎞の細長い形をしており冬は流氷で覆われる。知床には872種類の植物、333種類の動物と鳥、303種類の魚が生息している。そこでは食物連鎖がおき、森、海、川が一体となり独自の生態系が築かれている。その生物の多様性が評価されたことで、2005年にUNESCO世界自然遺産に登録された。人々に感動を与える知床の魅力を紹介する。

雄大な知床連山と一湖

 
最初に立ち寄りたい「知床自然センター」​​
 女満別(めまんべつ)空港からレンタカーで約2時間広大な大地を快適にドライブした後、最初に訪れたのは知床の魅力を案内している「知床自然センター」。館内のインフォメーションカウンターでは大自然知床の情報を入手することができる。レクチャーコーナーではスタッフが熊に遭遇した時の心構えや散策の楽しみ方等をレクチャーしてくれる。大型映像ホールでは高さ12 m、幅20 mのメガスクリーンで「四季・知床」など知床の魅力を上映している。またレンタルコーナーがあり、双眼鏡や長靴、そしてクマ撃退スプレー等を貸し出している。
 そんな知床自然センターで知床の魅力をお話してくれたのは、知床の大自然に魅了され東京から移住して約11年間旅行者のお世話をしている公益財団法人知床財団の新藤薫さんだ。

公益財団法人知床財団の新藤薫さん

 「知床半島は、2005年に世界自然遺産に登録されましたが、登録対象は陸地だけでなく沖合3㎞の海域を含み、面積は、緩衝(かんしょう)地帯を含め71,100 haあります。海洋を含む登録は国内では初めてでした。そんなに広くないこのエリアに、海にはシャチやアザラシ、トドにマッコウクジラ、森にはエゾシカ、キタキツネ、ヒグマに絶滅危惧種のシマフクロウやオジロワシなど数百種の生き物が生息しています。流氷が運んで来た栄養豊かなプランクトンを海で食べたサケやマスが秋に川を遡上(そじょう)し、それをヒグマが捕まえ餌にしています。ヒグマの食べ残しや糞が広葉樹や針葉樹など植物の養分になります。この狭い範囲にこんなにたくさんの大型獣が生息しているのは世界でも珍しいのです」と、新藤さんが知床における食物連鎖と多種多様な生き物が生息している話をしてくれた。

インフォメーションカウンター レンタルコーナーにある長靴

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