暮らしの中に活かされ続ける和紙 〜創業およそ370年の老舗「小津和紙」を訪ねて〜

暮らしの中に活かされ続ける和紙 
〜創業およそ370年の老舗「小津和紙」を訪ねて〜

印刷用PDF 

 歌川広重の浮世絵に、江戸時代の東京日本橋界隈の賑(にぎ)わいを描いた作品がある。その中に描かれている「小津(おづ)和紙」は、現在も同じ場所で営業を続けており、まもなく創業から370年を迎える。
 小津和紙は、創業以来、全国の工房で生産された和紙を仕入れて販売してきた専門店である。現在、本社ビルでは、和紙製品の販売だけでなく、紙と日本人の関わりを示す歴史的史料の公開、書道や水墨画教室を開催するなど、和紙文化の発信拠点としての役割も担っている。希望者は和紙漉(す)きを体験することもでき、元副店長で広報担当の高木清さんが指導にあたっている。高木さんに本社ビル内を案内して頂き、日本の紙文化発展の理由と、和紙の優れた実用性について伺った。

歌川広重「東都大伝馬街繁栄之図」(1840年代) 小津の店は右奥に描かれている。
続きを読む

カテゴリ最新記事一覧