エピソード80 タモト一家とすごした福岡

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 80】
<タモト一家とすごした福岡 >

ブログを愛読してくださるみなさんなら、この名前を覚えているかもしれません。九重連山(くじゅうれんざん)でばったり出会ったタモトさんと息子さんのサミュエル。この奇遇な出会いについては、エピソード64で紹介しましたよね。あれから数週間を経て、家族全員、つまり、マリアも含めてのうれしい再会となりました。

鹿児島から福岡まではヒッチハイクして、途中、雲仙国立公園と長崎市に立ち寄るつもりでした。でも、COVID-19の恐怖が急速に広がりはじめ、福岡県に緊急事態宣言が出されました。このため、計画を縮小して最終目的地の沖縄に行き先を絞ることにしました。そのためには、福岡市から飛行機に乗らなくてはなりません。そこで高速バスで福岡まで行き、出発日まで3日間をタモト・ファミリーと楽しく過ごす時間が持てたわけです。

ミーシャは初めて新幹線に乗るチャンスに恵まれました。博多バスターミナルからタモト家が暮らす那珂川まで、1駅の旅でした。

スロバキア人のマリアは、中央ヨーロッパ料理でもてなしてくれて、ミーシャのバースデーケーキまで用意してくれていました。その日は夜まで、旧チェコスロバキアでの子ども時代の思い出を語り合ったり、ビールを飲んだり、ゲームをしたりして過ごしました。

福岡の都市部にある太宰府とならんで有名な仏教の寺院、南蔵院(なんぞういん)を散策しながら、マリアの話を聞きました。マリアは18歳で来日しました。経験を積んでお金を稼ぎ、数年したら帰国しようと考えていたそうです。でも、イボ・タモトはマリアの将来について、別の考えをもっていたようです。彼の飽くなき努力と求愛が功を奏し、ついに理想の女性と結婚したのです。結局マリアが日本を離れることはなく、かわいい息子、サムが生まれました! なんてロマンチックなんでしょう!

最後の日、マリアは吉野ヶ里(よしのがり)歴史公園にも連れて行ってくれました。遺跡を訪れるのは青森の三内丸山(さんないまるやま)遺跡に次いで2回目でしたが、やはり感動しました。そのうえ、頭上では珍しいことが起こっていました。太陽の周りに二重の虹がかかっていたのです! なにか特別なことが起きるのかな? さてさて。

一緒に過ごす時間のグランドフィナーレとして、おいしいお寿司と、最高といえるたい焼きを食べました。なにしろ、お店の名前からして「日本一たい焼き」ですから!

マリア、イボ、サム、すてきな3日間をありがとう。いつかプラハで会いましょうね!

 

 

 

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