エピソード 21 三内丸山遺跡と弘前
ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~
【エピソード21】
<三内丸山遺跡と弘前>
ねぶた祭りの興奮覚めやらぬままに、新しく知り合った友人たちに別れを告げて、再び自転車の旅を始めました。5日間の休養を喜んでいた私たちのお尻は、正直に言って出発を嫌がっていました!
最初に訪れたのは、まだ青森市の郊外ですが、三内丸山(さんないまるやま)遺跡でした。 この野外の古代遺跡は、訪れる者を時を越えた旅に誘い、5,000年以上前にここに住んでいた人々の日常生活を想像させます。
歴史的時代区分としては、前期および中期縄文時代と呼ばれます。縄文という言葉は、その時代の土器の装飾を反映して名付けられていることを知りました。興味深いことに、縄文人は、主に壺などの土器を作った世界で最初の人類の1つに数えられます。
出土品の土器の多くが、さんまるミュージアムに展示されています。土器の壺は料理だけでなく、死んだ赤ちゃんの埋葬にも使用されたと紹介する展示もありました!
縄文人は竪穴式住居に住んでいましたが、ここでは、興味があれば再現された竪穴式住居を見学することができます。竪穴式住居は私たちのテント生活に似ていますが、テントは狭く、囲炉裏もなく、こんなに涼しくもありません。つまり我々は、進化に反した生活をしているのです!
この先史時代の遺跡はいろいろな意味で魅力的です。でも息をのむほど凄いのは、再現された建物の中で、おそらく共同で使われていたいくつかの建物の頑丈さとスケールの大きさです。基礎部分の柱の一部は直径が2メートルもあります! 原始的な機材だけで、どうしてこのような重い基礎を敷設できたのか理解できません。
勉強をして、たくさん食べたあとは、弘前(ひろさき)に向かって走りました。ズザナは、ついに大好きな伝統的な日本建築を見ることができて、とても感動し、幸せな気分になりました。北海道は自然に恵まれていましたが、ほとんどの村の建物がけっこう新しくて普通だったので、あまり魅力的ではありませんでした。でもここ本州では、ついに古い集落を走り抜けるようになり、本当に日本らしい雰囲気を感じることができます。
弘前の町は、日本建築を楽しむという私たちの旅の新しい要素の極致でした。ミーシャは日本のお城を初めて見ることができました! 弘前には、旧武家屋敷がよく保存された地区もあります。今日でもそのようなところに住んでいる人々のことを素直に羨ましいと思いました。何と素敵な故郷でしょう! それはともかく、月はすでに輝いていたので、私たちも泊まる我が家を見つける時間でした :) おやすみなさい!
ズザナ&ミーシャ |