エピソード72 ついにやった！佐多岬ー本州最南端

ズザナとミーシャ　日本の魅力大発見
～チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行～

【エピソード 72】
＜ついにやった！佐多岬ー本州最南端＞

いまこの場所にいると、私たちが日本全国を巡るサイクリングの冒険に出発した時のことが、現実ばなれしたはるか遠くの出来事に思えます。

2019年6月13日には、日本の最北端、宗谷岬の記念碑の前でポーズをとっていました。

それから10ヶ月後の2020年3月17日、本州の最南端、佐多岬（さたみさき）に私たちは立っています。

もう本当に感無量で、短い文章ではとても言い表せません！

とはいえ、ここはまだ旅の終わりではないので、総まとめは最終エピソードにとっておきましょう。今回のところは、北海道、本州、四国、九州、そしていくつかの小さな島を駆け抜けた7292 kmのどの1 kmも忘れられない経験だったと言うにとどめます。

佐多岬は思いがけなくすてきなところでした。霧島錦江湾（きりしまきんこうわん）国立公園の一部で、みごとな亜熱帯林を誇り、本当に摩訶不思議な世界の果てにいるような感覚が得られます！

感情が高まったせいか、結局24時間近くとどまってこの場所の魅力に浸りました。星空の下で猿や蚊と一緒に眠りました。

翌朝は、また別のお祝い事が待っていました――3月18日は結婚記念日なのです。佐多岬の展望台でウェディングダンスを踊ってから（他の観光客はとても面白がっていました）、錦江のキャンプ場に戻りました。