エピソード3 国道238号線 キツネと雄シカ

2019-06-21



ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見

~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

 

【エピソード3】                                       <国道238号線 キツネと雄シカ>

利尻でリフレッシュして稚内に戻りました。ミーシャは自転車のギアチェンジがスムーズに動いていないことに気づき、自分で直し始めましたが、状態はさらに悪くなりました。あきらめて再び戸川さんの自転車ショップに行きましたが、店はもう閉まっていたのでフェリー乗り場に戻って来ました。一緒に2時間かけて自転車の修理をし、全て上手くいったと思いましたが、それは勘違いでした。もう一度テストをしたところチェーンが外れ、ギアチェンジの調子はまた悪くなりました。

 

そうこうしている内に夜になり雨が降り始めました。とても寒く疲れきっていて、キャンプ場まで行くのを諦めました。そこで近くのホテルに空きがあるか探し始めました。ところが驚いたことに、稚内の全てのホテルが満室でした! 私たちは緊急措置として公園にキャンプを張ることにし、誰かの迷惑にならないことを祈りました。

 

早朝、キャンプした場所を片付け、戸川さんにミーシャの自転車を修理してもらいました。私たちが数時間かけてもできなかったのに、彼はたった5分で直しました! ようやく町を出て、国道238号線を行く一週間の旅が始まりました。最終目的地は知床国立公園! しかし、そこに着くまでに数々のエピソードがまだあるはず。今のところ、その日のゴールは自転車で自由に行き来できる日本の最北端、宗谷岬に到着することでした!

 

雨がたくさん降り、向かい風もずっと吹いていました。空模様は写真撮影向きではありませんでしたが、決して気にしなかった! 到着! 唯一の問題は、思っていたよりもずっと到着が遅れたこと。またしても、寒くて疲れていて、キャンプ場から遠く離れていました。デジャブーだ! 宗谷岬の全のホテルのドアをノックしました。満室、満室、満室。それでも幸いなことに、すでにどんなことにも対処できる超冒険モードになっていた私たちは、地図で屋外の避難場所(泊まれる場所)を探し始めました。見つけた唯一の屋根のついた休憩所の建物でした。そこで、確認するために坂を上り、そこが一夜を過ごすのに最良の選択肢あることが分かりました。2回目の緊急キャンプは避けられませんでした。

 

翌朝、それまでの不運を補って余りある光景に遭遇しました。一方は2匹の子を連れたキツネの母親で、もう一方は雌雄のシカでした。これらの動物は人間から隠れているので、チェコではほとんど見ることができません。結局、1日を通して13匹のキツネと何十匹もの鹿を見ることができました、素晴らし出来事でした!

 

この日の国道238号は、動物をたくさん見ることができただけでなく、とても快適でした。道路状態は素晴らしく、交通量は非常に少なく、いろいろな景色を見ることができました。人の手が入らない自然を見たり、海の景色を楽しんだり、さるふつ公園の休憩所で美味しい昼食を食べました。ミーシャは定食、ズザナはラーメン。美味しい!

日没前に、浜頓別に到着し、クッチャロ湖のそばの美しいキャンプ場にキャンプを張りました。温泉に死ぬほど入りたかったので、それはまるで天国でした。その夜、帰ったらチェコにも素敵な温泉を作ることを夢見て過ごしました。

 

翌朝、南に向けて走りましたが少しがっかりすることがありました。交通量が増え、何人かの運転手が私たちに対してクラクションを鳴らしました。そして道路沿いにゴミが目立ち始めました。今回は、マリーンアイランド岡島RRAでキャンプをしたのですが、初めてクマの警告サインを見ました! キャンパーは用心をしなければいけません。全ての食べ物をビニール袋に入れてトイレに保管しました。

クマの話題はこの後も続きますが、それについては次のエピソードで!

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