「棚田キャンドルまつり」は、2009年に集落の活性化のために始め、その幻想的な美しさに絶賛の声が集まり、毎年10月に津野町を代表する秋の行事として定着している。2リットルサイズのペットボトルを半分に切って組み合わせたろうそく立てを、集落総出で地元児童・生徒と協力して製作する。あぜに立てるキャンドルは5000本。キャンドルまつりは、遠くは県外や高知市、周辺住民、貝ノ川出身者たち総勢4,000人以上が集まる、町で最大規模のイベントである。それをわずか35戸の農家が担っている。このように小さい集落にこれだけ多くの人が集まってくることは、集落の方々にとって大きな励みになっている。キャンドルまつりは決して「観光」目的で行っているのではない。あくまで、集落が結束し、棚田の現状を知ってもらうために行っている。