この「環境制御システム」を使い最適な数値に近づけるようにハウス内環境を整えている。雨が降れば設定した雨量に応じてセンサーが作動し屋根が自動的に開閉する、風速7m以上の風が吹くと、窓を自動的に閉めるように設定できる。また重要な水やりと肥料の管理は自動水やり装置と、水が通るパイプに連結して自動的に肥料を供給する装置「ドサトロン(フランス製)を活用すれば人力はほとんどかからない。
遠隔操作ができるのでパソコンが1台あれば、外国にいても仕事ができる。最近、新しい働き方の一つの選択肢として注目されているワーケーション(「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語)も可能だ。
現時点で、収穫はアルバイトの方がやっているが、今、AIの画像認識を使って自動選果・収穫ができるロボットをエムケー技研さんと組んで開発している。農業にITを取り入れることで農業がスマートなイメージに変わり若者の就農が増えるのではと、橋本さんは期待を寄せる。
*4 飽差:ある温度と湿度の空気に、あとどれだけ水蒸気の入る余地があるかを示す指標で、空気1㎥当たりの水蒸気の空き容量を「g」数で表す(g/㎥)。