上高地

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上高地(かみこうち)
 長野県西部松本市に属する梓川(あずさがわ)上流の景勝地、上高地は3,000 m級の穂高連山が見おろす標高約1,500 mに幅約1 km、長さ約10 kmに広がる平地である。日本国内にこのような高地にこれほど広大な平地は他にはないという。梓川を中心に、それぞれが個性的な池や湿地帯などが存在し、四方の山々とともに、美しい景観をつくりだしている。日本における山岳リゾートが始まった場所としても知られている。映像を業(なりわい)とする筆者も一度は訪れたい場所であった。まだ涼しさの残る夏の始まりに、東京からJRと私鉄上高地線、バスを乗り継いで約4時間半をかけて上高地を訪れた。

1.明神岳(みょうじんだけ)
動画:https://youtu.be/HvvRYxroLgs

 上高地バスターミナルでバスを降り、梓川に沿って河童橋(かっぱばし)へ向けて歩きだすと、いきなり絶景が現れた。冒頭の写真、穂高連峰である。これぞ上高地である。その絶景を眺めながら、まずは3kmほど先の明神へ向かった。途中梓川越しに現れたのが「明神岳」である。かつては上高地といえば明神岳と言われていたようで、2,931mの先端は剣の穂先のように鋭く、その神々しさから人々に崇(あが)められたという。真っ青な天に突き刺さるような迫力がある。

2.明神池(みょうじんいけ)
動画:https://youtu.be/_QwxWZxC8JY

 明神岳の袂(たもと)に明神池一之池と二之池二つの池がある。明神岳からの湧き水が溜まってできた池で、別名「鏡池」とも呼ばれている。上高地の守り神と言われる穂高神社奥宮の境内に位置し、数々の神事も行われるという。静寂に包まれ、時折風に揺れる水面はまさに神々しい。

3.岳沢湿原(だけさわしつげん)
動画:https://youtu.be/KEeKEQiNrj8

 明神池を後にし、梓川を南下する。上高地のウォーキングコースはアップダウンも少なくとても歩きやすい。途中の岳沢湿原を通る場所にはところどころにウッドデッキが設置され、スポットごとに景色を楽しむことができる。沢のせせらぎの音や野鳥の声などを楽しみながら散策することができる。

4.大正池(たいしょういけ)・穂高岳(ほたかだけ)・焼岳(やけだけ)
動画:https://youtu.be/fBaf5gpyelU

 翌早朝、宿泊した河童橋横のホテルを後にし、大正池へ向かった。3.5 kmほどの道を歩いたが、早朝のためか人影もなく、爽やかな自然を感じることができた。大正池はその昔、側にそびえる「焼岳」が大爆発を起こし、溶岩の流出で梓川がせき止められてできた池だという。水面に映る焼岳が美しいが、焼岳は現在も活火山だという。北には穂高連峰を望むことができる。

5.田代池(たしろいけ)
動画:https://youtu.be/ZGBX1XtKCq0

 大正池からウォーキングコースを1 kmほど北上すると、箱庭のように美しい湿地帯に行き着いた。田代池である。ここも明神池のように静寂が広がり、神秘的な雰囲気に包まれている。原生林の中に静かに生き続ける樹々や植物、静かに流れる水が織りなす、自然美である。

6.梓川・焼岳
動画:https://youtu.be/izpbNlMhnoQ

 さらに梓川に沿って北上すると、梓川の美しい流れと孤高の峰(みね)とも言える焼岳(2,455 m)を眺めることができた。梓川はうっすらとコバルトブルーの色をたたえて水音も心地よく、川辺を歩くと爽快な気持ちになる。穂高岳(3,190 m)も望むことができ、3 kmほどのコースは距離も丁度良く、ここも上高地の魅力の一つである。

7.穂高岳・河童橋【撮影後記】
動画:https://youtu.be/cIu-nHmkENA

 上高地を訪れる人々の多くがまず訪れるのが河童橋だろう。人々はその絶景に驚き感動し、しばし佇(たたず)む。やがてカメラを取り出して景色を撮影したり、記念写真をとったりする。年間約120万人が訪れるという上高地。河童橋周辺にはいくつかのホテル、レストランやお土産品店が並び賑々(にぎにぎ)しい。日本における観光地へのマイカー規制は、ここ上高地から1975年に始まったようだ。静かで美しく雄大、そして神秘的な表情ももつ上高地。日本の宝である。

撮影・執筆/松本 新:SHARATA 株式会社アドワイヅ http://www.sharata.info/
《SHARATAでは、日本の絶景を4K映像で紹介しています。たくさんの方々に多くの絶景をお楽しみいただきたいと考えています。》

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