エピソード81 座間味―ホリデー・イン・沖縄

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 81】
<座間味―ホリデー・イン・沖縄>

7500 kmに及ぶ旅のあいだ、ミーシャはただ一つのご褒美を夢見ていました。それは雑誌に載っているような沖縄での休暇です。ズザナはサイクリングが大好きなのだけど、ミーシャはズザナが望むからという理由で、この多難な長旅に付き合っていたのです。そんなわけで、旅の終わりには最低2週間浜辺でのんびりしたいと要求していたのです!

自然をこよなく愛する私たちとしては、行き先は慶良間(けらま)国立公園に決めました。那覇に近く、写真を見る限りではパラダイスそのものでした。より詳しくいうと、地元自治体が海のすぐそばでキャンプ場を運営していたので、座間味を拠点に選びました。高速船に乗ってわずか50分で、島に到着しました!

あいにく新型コロナウイルスのせいで、キャンプ場は新参者には閉鎖されていました。それでも、キャンプ場のある阿真(あま)ビーチで休暇を楽しみました。この場所は一生忘れないでしょう。なにしろ、ウミガメと一緒にシュノーケリングしたのですから! 全部合わせると、幸運にも3匹も見ることができました。すばらしかったです!

沖縄については良い評判をたくさん聞いていましたが、日本の他の場所と本当にそんなに違うのだろうかと思っていました。確かに、自然に関しては期待を裏切りませんでした。本当に色彩にあふれていて、熱帯のくだものや花がそこここに見られます。

到着してから3日後、状況は急速に悪化しました。2カ所ある食料品店のうち1店は観光客お断りとなり、民宿は休業し、私たちがこれ以上滞在できないことは明白になりました。残された時間を最大限活かそうと、古座間味(ふるざまみ)ビーチでシュノーケリングにトライしました。少し気温が下がっていてかなり寒かったけど、サンゴ礁で見つけたものにくらべればどんな不快感もなんのその! 多種多様な魚やサンゴは、とにかく信じられないくらい美しかったです。 

運命によって、この地で過ごせたのは14日ではなくたった3日でしたけど、いまなおその一瞬一瞬が大切な思い出で、また座間味に戻って来られますようにと願っています。今言えることは、荘厳な水中の世界の美を私たちにも分けてくれてありがとう!

 

 

 

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ズザナ&ミーシャ

 

 

 

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