エピソード 8 釧路湿原国立公園

2019-07-11



ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード8】
<釧路湿原国立公園>

北海道の北東部は国立公園でいっぱいです。日本最大の湿原である釧路湿原を訪れて(北東部)三大国立公園を制覇しました。でもそこまでは70キロもサイクリングしなければならなかったので、まずは腹ごしらえが必要と、しっかりランチを取りました! 弟子屈(てしかが)ラーメンと餃子はおいしくて、雨の中の山越えにも負けない力をくれました。

弟子屈(てしかが)町から鶴居(つるい)村、釧路市に至る北海道道53号線は、かなりアップダウンの激しい道です。1、2度トンネルを通らなければならなかったことも、私たちにとって普通ではない経験でした。ヨーロッパでは、サイクリストは通常トンネル内を走ることができず、その分車は高速で運転します。日本では脇道が少ないので、このように閉所恐怖症になりそうな怖い思いをしながら、トラックと一緒に走るしか方法がありません! 幸いなことに、車はかなりゆっくり走っていたので助かりました。

53号線を鶴居まで進み、無料の市営キャンプ場に泊まりました。その夜面白いことが起きました。1人のサイクリストが話しかけてきて、しばらく話した後、その人は私たちが旅の様子をテレビ放映用のビデオに撮っているカップルかと聞きました。2週間前に利尻島で会ったサイクリストから私たちのことを聞いたそうです。なんだか段々有名になってきているみたいです。

午前中、800キロ走破を祝ってから、鶴居中心地のすぐ南側にある鶴の保護区に向いました。でもその威風堂々とした鳥は1羽もいません。地元の人に聞くと、鶴は冬場に農家の人たちが給餌をするときしか見られないそうです。がっかりして、仕方なく釧路に向かうことにしました。どこか他の自然観察展望デッキで見つけられることを期待して。

私たち本当にラッキー! 農場や、人が居住している地域に沿って自転車をこいでいたときです。タンチョウ鶴はもっと自然が多い場所に潜んでいると思っていたので、特に探していなかったのですが、交通量が多い道路からわずか30メートル離れたところにいました。2羽のタンチョウがまるで高貴なカップルのように、踊ったり遊んだりしていました。20分ほどでしょうか。その様子を見つめながら、徐々に徐々にカメラを持って近づいていきました。

日本の鶴の物語はまるでハリウッド映画のようです。生息地の喪失と乱獲のために、日本国内では絶滅したと考えられていました。しかし、1926年に、鶴居村周辺の湿地帯で20羽の鶴が発見され、地元のボランティアによる保護活動が始まりました。農家の人たちは厳しい冬にタンチョウ鶴に給餌をし、少しずつでも確実に数が増え現在の千羽ほどまで回復しました。

喜びと達成感に包まれて、温根内(おんねない)ビジターセンターに到着しました。そこは今まで行った中で最も情報が充実したビジターセンターでした。多言語対応ディスプレイで、湿原の生態系について詳しく解説するとともに、この国立公園内で遭遇する可能性のある生き物を紹介しています。その上バードウォッチング用の双眼鏡を借りることもできました。

釧路湿原公園は広大で、湿原内にはほとんど入ることはできません。そこで温根内センターの周りにある長いループ状の散策コースが有難いんです。湿原から一段高くなった木道を通って行くと、湿地のさまざまな場所を見ることができます。ここでも木道沿いに情報パネルがあって生息する昆虫、哺乳類、植物そして色々な野生生物について解説を読むことができました。たとえば、スズメバチには種類があり、そのうちのいくつかに刺されると痛い目に合うことを知りました。スズメバチが体にとまっても、パニックにならないことが大切で、そうしないと攻撃的になって刺されます。

この最後の海に近い国立公園で長い一日を過ごした後、実はもう一度緊急にキャンプ場所を探さなければなりませんでした。今回は結局道の駅にたどり着きました。私たちのほかに3人避難民のようなキャンパーがいて、まるで冒険旅行の同志に会ったようでした。

次回は帯広です!

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