ズザナとミーシャ　日本の魅力大発見
～チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行～

【エピソード 60】
＜広島ーよみがえった都市＞

どんな都市でも世界的に有名になりたいものでしょう。でも、ただ有名になればいいというものではありません。理由が肝心です。広島はすき好んで原爆による虐殺で有名になったわけではありません。でも、過去を乗り越え、市民のために強く自信に満ちた安全な場所を再建しようと決意したのです！ 

 AirBnBで小さなよいアパートを見つけ、結局私たちは広島で7泊することになりました。たまった作業をこなすのに、小さなキッチンと洗濯機と暖かい部屋があるのは最高でした！　小さなお風呂は、ミーシャのTherm-A-rest（サーマレスト）スリーピングパッドの空気漏れの孔を見つけるのにもばっちり役に立ちました。ということで、私たちの普段のベッドがやっと修繕できました！ 

 広島に行ってお好み焼きを味わわないなんて考えられない！　滞在していたアパートからすぐ目と鼻の先に八誠（はっせい）という高評価のレストランがあって、まさに五つ星にふさわしいお店でした。オイシイ！ 

そしてついに、私たちは勇気をふり絞って戦争の話と向き合うことにしました。広島の平和記念資料館は最近改修され、訪問者に深い感動と、原爆投下で起こった悲しい経験を伝えています。 

資料館を囲む平和公園では、人類と、そして人々の救いがたさについてじっくり思索することができました。同時にまた、古いものと新しいもの、痛みと喜び、喪失と再び栄えるという決意の対比に感動しました。 

健康、安全、幸福を大切にしなければならないことを、改めて身にしみて感じました。ありがとう、広島。平和が当たり前のことだと決して思ってはならないし、世界中で苦しんでいる人たちに思いを寄せます。 

 

 

 

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