エピソード 50 京都のクリスマス

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 50】
<京都のクリスマス>

近ごろ京都は人の混雑が大変だということは聞いていました。その状況を初めて目の当たりにしたのは、すばらしい伏見稲荷神社でした。ズザナは6年前にもこの他に類のない素敵な都市を訪れていたのですが、その時にくらべて観光客のあまりの増え方に愕然としていました。

私たちは人混みが嫌いなので、妥協案で我慢することにしました。その案とは、名所見物を減らしてホテルでゆっくり過ごす時間を増やす、です。だいたいクリスマスというのは、寒い中、ごちそうを食べて、テレビでおとぎ話を観るものなんですよ。

京都の初日は、祇園、高台寺、そして二年坂と三年坂を歩き回りました。どこもばっちりインスタ映えする絵のように美しい名所です。でも、10回足を踏まれたところで人気スポットはきりあげ、あとは鴨川沿いでカモにえさをやって夜を過ごしました(ミーシャ家のクリスマスの習慣)。

京都観光2日目は、唯一無二の金閣寺、2020年用のお守りを購入と、北野天満宮の一風変わった蚤の市に行きました。この特別な市はひと月に1回しか開かれないんです。ラッキー!このなんというか……ありとあらゆるものを陳列して売り買いする市は、慌ただしい京都でたぶん唯一私たちが体験できた確かなものだったのではないでしょうか。

もちろん、観光客の私たちが京都の観光客について文句を言うのはお門違いです。ただ、地元の人たちに申しわけなく思いました。自分たちの街と文化遺産が外国人の群集に包囲されているように感じているに違いないので。この傾向は、残念ながらわが国の首都プラハでも同じです。

とはいえ、この世界に類のない都市を訪れてよかったです。京都市民のみなさんのご多幸を祈ります。

 

 

 

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ズザナ&ミーシャ

 

 

 

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