エピソード 45 神秘の熊野

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 45】
<神秘の熊野>

熊野の話にいく前に、ちょっといい話を紹介させてください。夕方6時、日が暮れて寒くなるなか道方の浮島キャンプ場に着きました。私たちは汗まみれで疲れていました。キャンプ場はがらんとしてだれもいなかったのですが、ふと見ると管理棟に管理人が一人座っていました。管理人は心から歓迎してくれて、1晩3,800円でオートキャンプ場を利用できると言いました。ちょっと高すぎると私たちが肩を落とすと、彼はこともなげにキャンプ場の前に広がるきれいな芝生に案内してくれました。「ここならただですよ!」 私たちは驚きながらも喜んでそこにテントを張り、料金を払ってこじんまりした個室のオフロに入りました。

その夜はすごく風が強かった。たぶん上高地で経験した台風と同じくらいの強風だったと思います。テントの支柱が突風で飛ばされるのではないかとずっと心配だったので、あまり眠れませんでした。でも休めなかった分は、あの管理人氏が満面の笑みを浮かべて差し入れてくれたみかんで取り返せました! またしても、日本の人たちの素晴らしさに驚かされました。

その日二つ目のうれしい驚きは、新しいマットレスが届いたことでした。冷たく湿った気候で毎日使っているので、あいにく二人ともマットがかび臭くなっていたのです。今回も株式会社モチヅキのクレーム対応は非常にスピーディーでした。どれだけホッとしたことか! あ、あと忘れてはならないのが、慥柄浦(たしからうら)郵便局で私たちに会った女性がすごく喜んでくれて、郵便局を後にするときには新しいマットだけじゃなくまたまた沢山のみかんも手にしていたことです!

自然が好きなら、紀伊半島の海岸沿いのサイクリングはぜひやるべきです。私たちはサイクリングの行程を二つに分けました。前半は下里(しもさと)の居心地の良いゲストハウス心結(ここゆい)で終わりにして、ここに4泊しました。

まず、ズザナのカウチサーフィンを通じた友人ヨウコに会いました。6年ぶりの再会は本当に嬉しかった。次に、名古屋からケンジとユウコが日帰りでやってきました。二人はまず、勝浦の蕎麦とマグロで有名な森本屋に連れて行ってくれました。オイシイ!

次に、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)に行きました。国内で有数の景勝地です。もし行かれるならお勧めのポイントは、神社もすばらしいのですが、何時間か時間をとって熊野古道を散策してください。言葉では言い表せないくらい神秘的なのです。

 

 

 

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