エピソード 41 伝統的集落、五箇山と白川郷

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 41】
<伝統的集落、五箇山と白川郷>

 

金沢を出る前に、ひがし茶屋街を再訪しました。ズザナは、三味線の音が大好きで、弾いてみたかったのです! 三味線の福嶋には、観光客向けの三味線体験があり、1人500円を払うと、抹茶一杯付きで、好きなだけ練習ができます。

その数時間後には、合掌造り集落の最初の訪問地となる、相倉(あいのくら)地区のキャンプサイトでテントを張っていました。合掌造り集落の中で、相倉は一番有名ではないのかもしれません。そのため、集落の雰囲気を、ほぼ独占することができました。さらに、相倉は山裾の小高い丘に位置しているので、眺めが素晴らしいです。朝食に美味しいうどんを食べてから、荷物をまとめて、庄川峡まで下っていきました。

国道156線を通りながら、もう1つの写真映えする合掌造り集落である菅沼地区で、写真を撮るために止まりました。最も興味深いのは、今でもこのような合掌造りの家で、人々がどのような日常を送っているかを見ることです! 合掌造りの家の多くが、民宿になっています。すごく泊まってみたかったのですが、何週先までもずっと予約で埋まっていました。もし行かれる場合には、もっと早くから事前に計画することをオススメします。

そして、ついに、白川郷です! ズザナは5年前の冬に来たことがあります。とってもロマンティックな記憶があったので、紅葉に染まったこのUNESCO世界遺産を見るのを2人とも楽しみにしていました。ところが残念なことに、白川郷は2014年当時より随分と有名になってしまったのでしょう。本来であればほのぼのとした小道が、観光客の波で溢れかえっています。どこにカメラを向けても、そこには昔ながらの風景を撮ろうとする観光客がいました。でも、言いたくはありませんが、白川郷からは本来の静けさと辺境の地の雰囲気がすっかり失われていて、偽物の写真になってしまいます。それから、見栄えの悪い新しい建物がたくさん地域内に建っていて、それが昔のままに保存されている合掌造りの家々の近くにも及んでいるので、少しがっかりしました。

それにもかかわらず、たくさんの坂を登ってここまで来たことは後悔していません。職人技と今も生き続けている伝統は素晴らしく、そして、何よりも、白山国立公園の初冠雪とさまざまな色に紅葉した谷の眺めは、見飽きることがありませんでした。

 

 

 

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