エピソード 35 諏訪湖と松本

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 35】
<諏訪湖と松本>

長野を自転車で旅行するのが厳しいとは分かっていました。しかし、その厳しさは想像を超えていました。

最初に泊まったのは、完璧な道の駅 信州蔦木宿(しんしゅうつたきじゅく)でした。ここが特別なのは、道の駅に温泉があることです! まさにサイクリストが探し求めているような施設です。素晴らしい露天風呂に浸かって、美しい釜無川(かまなしがわ)でキャンプをしました。

昼食のために、富士見町に近い草原で休んでいると、年配の農家の人2人が挨拶し、摘みたてのおいしいトマトがいっぱい入った袋を持ってきてくれました。何というおもてなしでしょう!

その後、国道20号線を進んでいたとき、キウイを見つけて、立ち止まって眺めました。またしても初体験! 2人とも木に生えているキウイを見たことはありませんでした。おそらく90歳ぐらいの村人が、キウイの木のそばで働いていました。枯れた茂みの根を抜くのに明らかに苦労していたので、これまでの皆さんからの厚意に応えるためにも、ミーシャは自転車を降りて、おばあちゃんが果樹園の土を整えるのを手伝いました。

長野でもう1つ珍しいものはサルです。「サルに注意」の標識を見たときは、北海道で熊の標識を見たときよりずっと嬉しかったです:)

長野県でサイクリングする厳しさの話しに戻ると、これまでも上り坂の厳しさは何度も味わいましたが、諏訪湖からの上りはショッキングでした。湖自体はサイクリングとジョギングをするには天国のようなところで、きれいに舗装された道が湖の周囲全体をつないでいます。しかし、湖から北に続く道路は、天国どころではありません。

近道として、GPSは富士見台展望台(岡谷市 塩嶺御野立公園 展望台)に通じる小さな道を選びました。この道はとても険しかったので、2人とも自転車を漕いで上ることはできませんでした。自転車を押すことさえほとんどできませんでした。それでも、展望台からの諏訪湖の眺めは、身体の痛みを忘れさせるほど美しいものでした! 富士山は雲に隠れていたので残念ですが。

松本に到着した日は、我々を歓迎するかのような陽射しでした。松本城はとっても有名に違いありません。というのは、10月に他の西洋人観光客を見かけた唯一の場所だったからです。そして、その日はまた、雲1つない青空を見た最後の日になりました……

 

 

 

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ズザナ&ミーシャ

 

 

 

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