エピソード 24 田沢湖とお盆

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 24】
<田沢湖とお盆>

日本一深い湖は水深423 mだということを、ご存知ですか? 田沢湖の水はとても澄んでいて、少なくとも数メートル先まで見えます。日没の頃に到着したのですが、たつこ像に反射する日の名残りを楽しむのにちょうど良い時間でした。

伝説では、貧しい村の娘だったたつこは、美しくなりますようにと祈りを捧げていました。ある日のこと、神様は、山に湧く特別な泉の水を飲むようにと、たつこに告げました。彼女はその言葉に従ったのですが、欲張ってたくさん飲みすぎたために、彼女の姿は龍に変わり、田沢湖の守り神になったということです。少なくとも、他の旅行者から聞いた話では、そうらしいです。:)

翌朝は、ここまでの旅で一番暑くなるという予報でした。自転車で走るには向かない温度、37度まで上がりました。幸い、田沢湖は素敵なところで、仕事をしたり、リラックスしたり、食事をしたり、そして泳いだりと、丸1日があっという間に過ぎていきました!

誰も湖に入っていなくて、ちょっと注目を集めてしまいました。でもとても爽快だったので、田沢湖へ行ったら泳ぐことをお勧めします :) 漢槎宮(かんさぐう)のあたりで自由に泳ぐか、あるいは、田沢湖ローズパークホテルにわずかな入場料(300円)を払えば、敷地内でデイ・キャンプをすることが可能です。湖畔には芝生が敷かれていて、湖を利用しやすくなっています。

これまでで最悪の熱波が通り過ぎてから、田沢湖に別れを告げて横手へ向かいました。再度、角館の街を通ったところ、ちょうどお盆祭りの終盤に当たりました! 笛の音に包まれた盆踊りを見ることができてラッキーでした。踊り子たちのお面は、珍しくて魅惑的でした。チェコにも故人を偲ぶための祭日がありますが、先祖の墓参りをするだけなので、お盆の手の込んだ祭事は素晴らしいと感じました。

翌日は、山越えに費やしました。興部(おこっぺ)で出会った友人のケンに、東北内を走るのに最も楽な選択肢だと勧められた国道107号は、そのとおり、比較的走りやすいコースでした。唯一厄介だったのは、台風10号による強い雨でしたが、危険な目に遭うことはなかったので、濡れることは気になりませんでした。

びしょ濡れになり、その上、パソコンも濡れてしまうのが心配だったため、北上でのキャンプは諦めて、ホテルに宿泊することにしました。信じられないほど美味しいリンゴアイスを食べた道の駅での休憩中に、運よく、事前にホテルをオンライン予約できました。もし予約なしに、全身から水が滴る状態で、たくさんの汚れた自転車用バッグを抱えてフロントに現れたら、受け入れてくれるホテルはなかったと思います。

こうして、何もかもを乾かそうと、ホテルの小さな部屋を切り刻むように使いました! まるで忍者の隠れ家のような状態でした(笑)。とはいえ、少なくとも一晩、室内で濡れずに安全でいられるのはほっとしました。おやすみ!

 

 

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