エピソード13 層雲峡温泉と層雲峡

2019-08-02



ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード13】
<層雲峡温泉と層雲峡>

黒岳登山と御鉢平巡りは、息をのむような景色を体験できると共に、息が上がるほどキツイものでした。翌朝目覚めたとき、ふくらはぎがものすごく痛かったので、1日休息を取ることにしました。層雲峡温泉にある公共の足湯は、痛む筋肉をリラックスさせ、マッサージするのに最適です。

次に、層雲峡ビジターセンターを訪ねました。ここは大雪山の自然や発展の歴史、山のルールなどを知りたい人にとってはとてもためになる場所です。模型や数多くの説明パネルはもちろん、動物のはく製やさまざまな種類の地図が展示されています。

この地域の地形が作り出された歴史を映像で見ることもできます。およそ3万年前の大雪山の巨大噴火は、御鉢平のカルデラを作り、噴出された大量の火砕流は石狩川の峡谷に溢れ出しました。時が経つにつれて、川が岩を侵食し、柱状節理(マグマが固まるときに生ずる柱状の割れ目)が峡谷に露出するようになりました。

銀河と流星と呼ばれる2つの滝は層雲峡温泉の観光名所で、向かい側の丘にある「双瀑台」展望台からの眺めが最高です。ただし、木製の階段が壊れていて、いたるところにクマの警告があるので、少し怖かったです!

地元の登山家のアドバイスで、今では閉鎖されている古い道を峡谷の奥深くまで歩き続けました。道は次第に狭くなり、岩場はさらに急で、小さな滝がそこかしこにありました。ちょっとした冒険でしたが、危険を冒してまで行く価値は無かったので、他の人にはお勧めしません。

この町で最後に立ち寄ったのは、もの凄く迫力がある層雲峡・大雪山写真ミュージアムでした。この元小学校の校舎を使ったミュージアムには、大雪山国立公園の写真を数十年にわたり撮り続けている北海道で著名な写真家、市根井孝悦(いちねい こうえつ)氏の作品が壮大なスケールで展示されています。市根井氏はアイヌの人々がすべての生き物や植物に対して持っていた畏敬の念を大切にする写真家です。そのため、市根井氏の広大な風景写真の多くは、山々の一見シンプルで穏やかな日常の姿を見る者に伝えています。その姿は、先住民であるアイヌの人々が、イコロ・オ・プ(宝の蔵)と呼んで感謝し、大切にした北海道の自然の姿そのものです。

ミュージアムのスタッフはとても好意的で親切です。お茶を出してくれて、私たちがプラハから持ってきた絵葉書に書き込んで渡すと、無料で絵葉書をくれました。美術館の1階にある小さな図書館には、日本に関する写真集がたくさんあります。それに信じられないかもしれませんが、プラハの写真集も1冊ありました! 世界はとても相互に繋がっているんですね :)

 

ズザナ&ミーシャ

 

 

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