インテリアの木格子はホテルの外観デザインにも重要な役割を果たしている。佐々木代表は、ホテル全体の設計・施工を担当した竹中工務店と打ち合わせを重ね、ファサード(建物の正面)とインテリアで木格子のイメージが連動するようにした。さらに、開口部を大きくとることで、外からインテリアの木格子が見え、インテリアもファサードの役割を担うような形となっている。
「一般的に都心部の駅前などに立つビジネスホテルは、窓が小さく、閉鎖的な印象があった。それは良くないと考え、都市空間を変えていくという意味も込めて、開口部を大きくとった。それによって、ロビーや客室などのインテリアの木格子が外から見え、街からも建物内の気配をなんとなく感じられるような面白いファサードを実現できたと思う」と佐々木代表は説明する。