志賀高原をどう楽しむかは人それぞれで良いと思う。元気な人はトレッキングで日本に7カ所しかないユネスコエコパークの自然を満喫し、フィトンチッドをたっぷり吸収して更にパワーアップすることができる。食に興味がある人は、地元の人がクマと競ってまで毎年楽しみに食べている根曲り竹や、ジェラート、フルーツ、地酒、地ビールなどを楽しむことができる。ゆったり静かな生活に憧れる人は、温泉に浸かった後で、満天の星空が見える窓辺で世界名作文学を読めば充実する。人それぞれに満足を得ることができるだろう。
取材の予定にはなかったが、あまりに良い天気なので、志賀高原の最高峰である横手山の山頂にサマーリフトで登ってみた。標高2,307 mの頂上からは志賀高原の全てが眺められると同時に、雲がなければ遠く北アルプスや富士山まで見えることがあるという。トレッキングなどで自然の中に入っていくことにも充実感はあるが、横手山の山頂から世界を俯瞰するのも清々しい気分が味わえる。
人それぞれのスタイルで志賀高原ユネスコエコパークを楽しんでいただきたい。