那須高原で飼育される牛ややぎから作られるチーズは、当地を代表する酪農品であり、これを買い求めに来訪する観光客も多い。中でも、「那須高原今牧場」で製造されるチーズは、その品質の高さと繊細な味わいが認められ、日本航空国際線ファーストクラスの機内食に選定された名品である。チーズ工房担当高橋雄幸さんにチーズの製造についてお話を伺った。
この牧場では牛300頭、やぎ40頭を家族で飼育しており、牛・やぎそれぞれの半数からの搾乳は毎日朝・夕2回行っている。牛からの生乳は1日当たり4,000キログラムになり、そのうち300キログラムをチーズ加工用としている。やぎからは50キログラムになり、全量をチーズへ加工している。生乳はチーズに加工されると約1割の重さになり、20グラムのチーズを食べると、牛乳1本分の栄養分が摂取できる。