世界自然遺産となる奄美大島

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 鹿児島市と沖縄のほぼ中央に位置し、美しい海とマングローブなどの大自然に恵まれ、奄美群島の中心である鹿児島県奄美大島(あまみおおしま)。人口は42,000人余り、面積は東京23区よりも大きく、入り組んだ海岸線や奥深い森に囲まれた山々に恵まれる。アマミノクロウサギなどの生物の多様性が認められ、沖縄県の西表島(いりおもてじま)などとともに世界自然遺産に2021年7月にも正式に決まる模様で、日本では自然遺産としては5件目となる。今回はまず奄美大島最大の市街地、奄美市から南へ移動しながら撮影を始めた。

大浜海浜公園
動画:https://youtu.be/kdFLfRU2hNc

 以前は名瀬(なぜ)と呼ばれていた奄美大島最大の都市、奄美市から車で15分ほどの海岸に広大な海浜公園がある。海洋展示館やキャンプ場など様々な施設があり、観光客はもちろん、地元の人々にも人気の場所となっている。コバルトブルーの海も美しく、海岸の近くに忽然(こつぜん)と存在する岩が印象的である。

黒潮の森マングローブパーク
動画:https://youtu.be/FdEt-mQEF4U

 島のほぼ中央、太平洋に面した日本では西表島に次ぎ2番目の広さを持つマングローブ原生林である。カヌーやカヤックなどを楽しむことができ、観光客で賑わう。独特の生態系を持ち、様々な魚介類、鳥類やアマミノクロウサギなどの動物が生息する。

マネン崎
動画:https://youtu.be/fnx2Y8pCfkc

 奄美大島で2番目に大きい市街地、瀬戸内町から車で数分の高台にマネン崎という展望台がある。ここから南へ続く湾を眺められ、対岸の加計呂麻島(かけろまじま)も望むことができる。透明度の高い海は遥かに碧く、この島の美しさを実感できる。

ホノホシ海岸
動画:https://youtu.be/DKTLpK4FUug

 地元の人々がパワースポットと呼ぶ海岸。切り立った奇岩が続き、波も荒々しく打ちよせる。海岸には荒波に洗われた玉石が溢(あふ)れ、波が引くときには石が擦れて、大きな音が鳴ることでも有名。この石を持ち帰ると不思議な現象が起こると伝えられ、持ち帰りが禁止されているという。

加計呂麻号
動画:https://youtu.be/HJ-CYDH5k4Q

 奄美大島の南西、奄美群島で2番目の大きさを持つ加計呂麻島には瀬戸内町から1日10便あまりフェリーが運行されている。今回は行くことはできなかったが、地元の人に聞くと、加計呂麻島は奄美群島の中でも異色な島で、雰囲気は別世界だという。

アランガチの滝
動画:https://youtu.be/-aDgPy2FPJ8

 瀬戸内町から今度は北へ向かった。県道をしばらく進むと右側に表示が現れる。すぐ近くに休憩所や駐車場があり、そこから徒歩数分の河原から滝を眺めることができる。落差は30m、2段2条の美しい滝である。アランガチとはこの場所の地名(新小勝)だという。アクセスしやすく、マイナスイオンに満ちたスポットである。

大和村の海岸
動画:https://youtu.be/kM_ZhDYNoy4

 奄美大島の北西の海岸に出た。美しい海岸線を左に眺めながら車を走らせる。碧く光る海が続く。ところどころに集落があるが、大きな施設などは見かけない。大和村(やまとそん)のホームページに「ほっとするような、のんびりとした」とある。その通りの村の海岸である。

土盛海岸
動画:https://youtu.be/e7KxfIBoMiI

 さらに北上し奄美市を抜け、右側に奄美空港を見ながら土盛(ともり)海岸に行き着いた。駐車場を抜けると美しい砂浜が現れた。他の海岸とは異なり、遠浅の穏やかな海岸が続く。地元の人々にも人気で、海水浴には最適である。

笠利崎・笠利崎灯台
動画:https://youtu.be/N_2sDgmkDBc

 島の北端へ行き着いた。笠利崎(かさりざき)にある笠利崎灯台は奄美大島北部沖や喜界海峡を航行する船には重要な存在である。50mほどの階段を上ると、灯台にたどり着くことができ、雄大な景色を眺めることができる。

撮影後記
 とにかく奄美大島は広かった。しかも海岸線は入り組んでおり、島は森や山々に囲まれているため、道路も複雑にカーブしている場所が多い。それは奄美大島の自然がいかに強固で、人工物を受け入れ難い環境であることを意味している。世界自然遺産の登録によって、ますます注目が高まることだろう。

撮影・執筆/松本 新:SHARATA 株式会社アドワイヅ http://www.sharata.net/
《SHARATAでは、日本の絶景を4K映像で紹介しています。たくさんの方々に多くの絶景をお楽しみいただきたいと考えています。》

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