身一つで海中に潜りアワビやサザエなどを採る海女は、世界的にも類まれで、その姿は日本と韓国だけでしか見ることができない。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の人気もあり、注目を集めている海女であるが、現実の海女の世界に目を向けてみると、高値で取引されるアワビの数は減り、若者の成り手はなく、高齢化が進み、海女人口は、現在約2,000人と最盛期(1940年代)の10分の1まで減ってしまった。
そんな状況の下、三世代にわたり海女をしている中川寿美子さん、早苗さん(娘)、静香さん(孫)が、三重県鳥羽市の相差町(おうさつちょう)で頑張っているというので、海女漁の魅力ややりがい等をたっぷり聞いてきた。
また、現役の海女の話を聞きながら焼きたての魚介類を食べることができる「観光客向けの海女小屋」や、女性の願いをひとつかなえてくれる、神明神社(しんめいじんじゃ)の参道にある「石神さん」(石神社)等を訪ねたてみた。