エピソード 18 室蘭と洞爺湖

 

ズザナとミーシャ 日本の魅力大発見
~チェコ人カップルの日本縦断自転車旅行~

【エピソード 18】
<室蘭と洞爺湖>

景勝地が多いことに興味をそそられ、室蘭がある絵鞆半島(えともはんとう)へ向かい、道の駅で1泊しました。翌朝、よく晴れた内浦湾の全景が目の前に広がっていました。太平洋で初泳ぎがしたくて、海岸まで歩き、地元の子どもたちに混ざって海に入りました。安全柵があったので、飛び込むことはできませんでしたが、それでも爽快な気分になりました。

堂々とした白鳥大橋を走るのを楽しみに洞爺湖(とうやこ)方向に進みましたが、大変残念なことに、橋はサイクリング禁止だということが分かりました! ということで、室蘭湾をぐるりと余分に20キロ戻らないといけなくなりました。

洞爺湖は、支笏湖よりもずっと良いお天気で、私たちを迎えてくれました。中島、饅頭島(まんじゅうじま)、観音島、弁天島が織りなす絶景は素晴らしく、それを一望できる洞爺湖温泉の近くでキャンプをしました。湖では長時間にわたる花火の打上げが一日を締めくくり、光り輝く遊覧船に乗った多くの観光客が楽しんでいました。このロマンティックな花火は、夏の間、毎晩見ることができます!

洞爺湖温泉では、パント船レンタル、ビジターセンターでの火山についての展示、素晴らしい彫刻公園、有珠山へのロープウェイのように、観光の選択肢が盛りだくさんです。残念ながら、私たちは滞在期間を延ばせなかったので、これら全てを体験することはかないませんでした。

その上、日中また雨になったので、洞爺湖温泉を出発して、国道37号線を内浦湾に沿って走りました。この地域には、特筆するような観光地や有名な場所はないものの、絵に描いたような美しい風景が続きます。幸いなことに、キャンプ場もあります! 特に、長万部町(おしゃまんべちょう)のものは素晴らしく、池に小さな橋が架かり、鯉が泳ぎ、睡蓮が咲く美しい庭々は、道の駅よりもずっと上質な環境です 🙂

ここで一般的なこととして一つ書いておきたいのは、自転車でもそうでなくても、日本を旅行する際には、地域のスーパーマーケットにある気の利いた設備が、旅行を快適にしてくれるということです。電子レンジ、お湯が入った保温ポット、氷を入れた冷凍庫、トイレ、食事ができるテーブル、電源……これら全てのごく当たり前のようなものが、私たちのような旅行者の生活を大変楽に、快適にしてくれます。まさにこれらの施設のおかげで、私たちも記録を更新することができています — 現在、コンピューター上では、走行距離2,000キロに達しました!

 

ズザナ&ミーシャ

 

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